債務整理で最も重要なのは、「どの方法で解決するのか」の決定です。債務整理には「自己破産」「個人再生」「任意整理」「特定調停」の4つが主な方法ですが、置かれている状況によって選択すべき解決方法は違います。たとえば完済を目指すつもりならば、任意整理か特定調停がベストですし、所有している家などを手放したくないのであれば、個人再生が選択できる可能性があります。返済をすることを前提にすると人としての生活が成り立たないという事態にまでなっているのであれば、自己破産の選択もやむ得ないでしょう。

債務整理の流れは弁護士や司法書士などに依頼すれば、その指示どうりに動くことで流れに乗れます。特定調停は自分で行いやすいようになっているので、自分で手続きを進めることができます。流れはそこまで難しいことではありません。ただしどれを選択するかによって、その後が全く変わります。

たとえば自己破産はすべての借金から解放されることを目標としますが、自己破産の後で信用を回復するのは並大抵のことではありません。日本も徐々にアメリカ的な方針が取り入れられるようになり、破産してもその後によっては信用回復の可能性につい希望が持てるようになりましたが、まだまだです。個人再生も同様で、最終的には完済する任意整理や特定調停とは扱いが違ってきます。債務整理の流れの中で一番重要なポイントは、「何が自分にとってベストな解決方法なのか」の検討です。

それには専門的な知識をもった弁護士や司法書士のアドバイスも不可欠と考えられます。