借金はかつて利息の計算方法に２種類のやり方がありました。金利が高いものと安いものとの２種類が存在していたのです。金利が高い方が金貸し業者は儲けになりますから、高い金利で金を貸していた業者が数多く存在していたわけです。その業者のほとんどは消費者金融でした。

金利の差については、利息制限法と出資法という別々の法律があって、根拠となる金利の上限もそれらの法律で決められていたわけです。ところが、その後最高裁判所で高い方の金利は適用してはならないという判決が下り、高かった金利で請求をしていたところに対して、金利が安い方への計算のやり直しを求める請求が急増したという経緯があります。この金利の差額分の返還請求のことを過払い金請求と呼んでいます。この過払い金請求では、大手の消費者金融でさえも持ちこたえられずに倒産するところが現れるほど、膨大な数の請求がなされました。

現在でもこの過払い金請求は続いており、時効が成立する数年先まで、毎年請求する人が大勢いると見込まれています。過払い金請求では計算の仕方が大変面倒であり、借りていた人など素人が請求を行うのは非常に厳しいことから、弁護士または司法書士に依頼して過払い金請求を行うのが一般的です。この請求をメインに扱う弁護士や司法書士も大勢いるため、気になる人は早めに相談を行い、時効前までに請求の手続きを行えるように確認及び調査をした方がいい場合が想定されています。